2017年12月1日金曜日

「親方の協会聴取協力は捜査妨害か」 理事会中、鳥取県警に電話

 「貴乃花親方が協会の聴取に協力すると、捜査の妨害になるのか」。貴乃花親方が鳥取県警の捜査を理由に貴ノ岩関の聴取に応じないことをめぐり、日本相撲協会理事会の席上で、理事の1人が県警に電話をかけて幹部に確認する一幕があったことが30日、関係者への取材で分かった。

 関係者によると、協会の聴取に応じない理由を問われた貴乃花親方が県警に任せている旨の書面を読み始めると、出席者の1人が「県警に電話してみよう」と声を上げた。対応した捜査幹部は「そちらの判断で決めてくれていい。(協会側が)聴取されても差し支えない」と回答。理事は電話を貴乃花親方に代わり、同じ質問をした同親方への回答も同じだったという。

 それでも貴乃花親方は「(県警が)『そちらに任せる』なので、協力しません」と突っぱねたが、高野利雄・危機管理委員長が「理事として責務がある」と迫ると、「警察の捜査が終わった時点で協力する」と答えたという。

 関係者によると、高野委員長は「捜査が終わった時点」を、12月初旬にも見込まれる傷害容疑での書類送検の時点と判断している。

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暴行の引き金は「白鵬の貴ノ岩への説教」と中間報告

謝罪する左から春日野理事、鏡山理事、八角理事長、尾車理事、高野理事(撮影・小沢裕)
謝罪する左から春日野理事、鏡山理事、八角理事長、尾車理事、高野理事(撮影・小沢裕)
  • 日本相撲協会の理事会で厳重注意を受けた後、福岡に戻った横綱白鵬(共同)

 横綱白鵬(32=宮城野)が11月30日、東京・両国国技館で行われた日本相撲協会の理事会に師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)とともに呼び出され、九州場所千秋楽の優勝インタビューでの発言や、観客に万歳三唱を促した行為について厳重注意を受けた。理事会に現役力士が呼び出されるのは極めて異例。最近では11年の八百長問題で、力士が大量に呼び出された例がある。

 この日午前、白鵬は滞在先の福岡から東京へ航空機で降り立った。午後1時半に国技館に着き、そのまま自身の車の中にいた。呼び出されるまで時を待った。

 問題視されたのは、千秋楽の優勝インタビューだった。「場所後に真実を話し、うみを出し切って、日馬富士関と貴ノ岩関を再びこの土俵に上げてあげたいなと思います」と“勝手”に宣言。さらに観客を巻き込み万歳三唱を促した。

 この時点では暴行問題は調査の段階で、事態の究明も道半ば。あきらかに先走りだった。さらに、白鵬自身が酒席に参加しており、危機管理委員会の中間報告では貴ノ岩に対する白鵬の「説教」が、日馬富士の暴行の引き金として記されている。はた目には“自分勝手”と映るのも無理はなく、厳しい声が上がった。

 約3時間半の理事会の最後に呼び出した八角理事長は「横綱の品格に関わる言動で、今後は慎むようにと私から厳重注意をしました。(11日目の)嘉風戦の物言い(待った)についても、横綱の品格を損なわないようにと理事会から厳重注意をしました」とし「宮城野親方と白鵬は謝罪していました」と説明した。

 日馬富士の暴行問題でその場に同席していた力士への処分について、高野利雄危機管理委員長は「今、そのようにはこの時点では考えておりません」とした。

 午後4時19分に車で後にした白鵬はその際、報道陣と接触せず。口を開くこともなく、再び福岡へ戻った。

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貴乃花親方巡業行かせん 協会来週にも聴取「理事として応じる責務がある」

 日本相撲協会は30日、東京・両国国技館で定例の理事会を開き、巡業部長を務める貴乃花親方(元横綱、45)の冬巡業(3~17日)不参加を決めた。都内に待機させ、速やかに聴取するのが狙い。鳥取県警の捜査終了を待って、貴乃花親方が負傷した弟子の幕内・貴ノ岩(27)とともに早ければ来週にも協会の聴取に協力する意向を示したことも明らかにした。引退した元横綱・日馬富士(33)=伊勢ケ浜=の暴行問題は、20日に臨時の横綱審議会と理事会を開き、危機管理委員会の最終報告を受ける。

 ついに貴乃花親方が巡業部長の“権限”を剥奪された。理事会は顔触れを公開し、非公開で始まった。貴乃花親方は八角理事長の正面に座り、決定事項の議論に参加した。通常1時間で終わる会議は3時間半にも及び午後4時半前に終了。理事長に加え、尾車事業部長、鏡山危機管理部長、高野危機管理委員長が出席した会見では、異例の決定が明かされた。

 尾車部長が貴乃花巡業部長が3日の長崎・大村から始まり、17日の沖縄・宜野湾で終わる冬巡業に同行しないことを発表した。八角理事長は「対応があるから。そういうこともあって、休んでもらうことになった」と説明。巡業の混乱を避けて貴乃花親方を都内に待機させ、貴ノ岩ともども速やかに危機管理委員会の聴取に呼べるよう、態勢を整えた。職務を放棄させるのは異例の措置だが、尾車部長によると「貴乃花親方も納得しておられた」と決定を受け入れたという。

 巡業部長の行動を制限した背景には、新たな動きがある。高野委員長は、貴乃花親方が危機管理委員会の聴取に協力する意向を示したと明かした。「現時点では貴ノ岩の聴取の承諾を得ていない。今後も要請するが、本日、貴乃花理事から警察の捜査が終わった段階では協力する、と言われた。最後まで待ちたい」。鳥取県警は早ければ来週にも傷害容疑などで日馬富士を書類送検する方針。捜査終了を待って聞き取りに呼ぶ。

 尾車部長は20日に臨時の横審と理事会を開き、危機管理委員会の最終報告を受けることも明かした。「引退した日馬富士に対して懲戒は行えないが、再発防止のために妥当な懲戒処分を(横審に)聞き、理事会の結論とする」と運用指針に盛り込む考え。来年初場所(1月14日初日・両国国技館)への影響を考慮し、年内に解決へのめどを付けたい。高野委員長は「相当程度、解明は進んだと考えている」と手応え。情報開示を20日に設け、貴乃花親方に協力を約束させたことで、事態収拾を図る。

 貴乃花親方の非協力的な態度は問題視され、親方衆の間では「冬巡業に帯同させないだろう」との見通しも多かった。八角理事長による暴力再発防止の講話(28日)では席上、白鵬が力士を代表して「貴乃花巡業部長のもとで冬巡業には参加できない」と発言。新たな対立の構図が浮かび上がった。

 理事会終了後、貴乃花親方は表情を変えずに無言。夕方、部屋に戻った際も警察官の交通整理を受けながら、報道陣の質問に反応しなかった。

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貴親方、冬巡業外された 暴行問題対応で 捜査終了後に聴取へ

日本相撲協会理事会に出席した貴乃花親方
Photo By スポニチ

 日本相撲協会は30日、東京・両国国技館で定例の理事会を開き、29日に引退した元横綱・日馬富士の暴行問題などについて協議した。10月の秋巡業の期間中に元日馬富士から暴行を受けた平幕・貴ノ岩の師匠の貴乃花巡業部長(45=元横綱)は、暴行問題への対応などを理由に3日から始まる冬巡業から外されることになった。

 暴行を受けた貴ノ岩の師匠である貴乃花親方が、暴行問題の調査が途中段階にもかかわらず、職務を制限された。横綱による暴行問題の発覚後初めての定例理事会。100人を超える報道陣が集まったため、会見は国技館の地下1階にある大広間で行われた。そこで尾車事業部長(元大関・琴風)が、貴乃花親方の今後について説明した。

 「巡業部長の貴乃花親方は本件(暴力問題)の対応もあり、また勧進元(興行主)、地元ファンのことも配慮し、3日から始まる冬巡業は春日野広報部長に担当してもらうことになった」

 異例ずくめだった。あまり公開されることのない理事会だが、会議前に撮影を許可された。さらに早ければ20〜30分で終わる日もある中、この日は実に3時間超を要した。理事でもある貴乃花親方も理事会に参加。テーブルは八角理事長の真向かいで、会議前に既に険しい表情を浮かべていた。会議を終えると真っ先に部屋を出て、報道陣の質問に無言で立ち去った。

 尾車部長は「貴乃花親方は納得していた」という。補足説明では「今の騒動の中で(貴乃花親方に取材するため)多くのマスコミも押しかけるだろうから巡業を見に来るお客さんがそっちのけになってはいけない」と交代理由を付け加えた。貴乃花親方も暴行事件について「被害者、加害者の両方とも管理できていない。私にも責任がある」と話していた。相撲協会は元日馬富士の師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)の監督責任については危機管理委員会の最終報告を待って決める意向だが、それより前に貴乃花親方が巡業部長の職務を外された。

 貴乃花親方は、貴ノ岩に対する危機管理委員会の調査も受け入れることになった。これまでは愛弟子の体調を考慮して聴取を断り続けてきた。だが、鳥取県警は暴行現場となった鳥取市内のラウンジでの酒宴に参加していた白鵬らの参考人聴取をほぼ終えたことで、来週中にも元日馬富士を書類送検する見通しとなった。これを受けての判断。危機管理委員会の高野利雄委員長(元名古屋高検検事長、弁護士)は「貴乃花親方は警察の捜査が優先されるが、捜査後には協力してくれると言った」と明かした。

 相撲協会は20日に臨時理事会を開催することを決めた。臨時理事会に先立って行われる横綱審議委員会では、危機管理委員会がまとめた最終報告を伝える。そこで出た意見を聞いた上で理事会としての結論を示すという。貴乃花親方や、伊勢ケ浜親方への処分もこの時に検討する。初場所番付発表は26日。1年の始まりとなる本場所に騒動を持ち込みたくないとの意図も透けて見える。

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白鵬の説教が暴行発端 相撲協会が中間報告

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  1. 白鵬の説教が暴行発端 相撲協会が中間報告  毎日新聞
  2. 貴乃花親方、捜査後に協力 冬巡業には帯同せず 日本相撲協会が定例理事会  産経ニュース
  3. 日馬「にらみ返され殴打」 相撲協会が中間報告  日本経済新聞
  4. Full coverage
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元横綱・日馬富士暴行問題 モンゴル勢、結束あだ 白鵬、部屋超え影響力

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  1. 元横綱・日馬富士暴行問題 モンゴル勢、結束あだ 白鵬、部屋超え影響力  毎日新聞
  2. 白鵬の説諭中にスマホ 「彼女から」貴ノ岩の苦笑いに日馬富士が激高 暴行の経緯判明  産経ニュース
  3. 貴ノ岩は「彼女のメール」で苦笑い 中間報告で詳細が明らかに  livedoor
  4. Full coverage
Read Again https://mainichi.jp/articles/20171201/ddm/003/050/100000c

白鵬が貴乃花部長批判「冬巡業には参加できない」

白鵬(2017年11月27日撮影)
白鵬(2017年11月27日撮影)

 横綱白鵬が28日に福岡市内で開かれた八角理事長(元横綱北勝海)による暴行問題に関する講話の席で「貴乃花巡業部長の下で冬巡業には参加できない」などと批判する発言をしていたことが30日、日本相撲協会関係者の話で分かった。

 八角理事長は発言者を特定しなかったが、発言の事実を認めた。

 力士会などで話し合った上で提案するのがルールと注意したという。

 26日に終了した九州場所で物議を醸した言動を重ねた白鵬に対し、同理事長は「横綱の品格に関わる言動。今後は慎むようにと理事会から厳重注意した」と述べた。

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