2018年9月24日月曜日

大瀬良、サヨナラ呼ぶ熱投 広島がマジック1

8回1失点と好投した広島・大瀬良=共同

8回1失点と好投した広島・大瀬良=共同

 本拠地の大声援を味方に、広島は押せ押せムード。同点の九回1死二、三塁、背中を押された代打の松山は「とにかく三振はしない。なんとかバットに当てる」とミートに徹した。フルカウントからスライダーを捉え、右前に運ぶサヨナラ安打。最高の形でリーグ優勝へ王手をかけ、フィールドに歓喜の輪が広がった。

 競り合いをものにした最大の功労者は、先発の大瀬良だ。四回、ロペスに甘いスライダーを左越えの先制ソロとされたが「そこからは変化球が高めに浮かないようケアして投げた」。手応えを感じた直球をうまく配して流れを渡さず、8回を6安打1失点。127球の熱投を演じた。

 リーグトップの15勝を挙げている右腕も、直近の2戦は打ち込まれて連敗中だった。気持ちが入りすぎて空回りし、冷静さを失って痛打されたと自己分析し、この日は「初心に立ち返る。地に足をつけて一人一人を抑えていく」と自分に言い聞かせた。同点の八回2死で筒香を迎えると「甘くなっての一発は避ける」。厳しいコースを突いて四球を与えたものの、続くロペスを直球勝負で空振りの三振にしとめた。

 「(大瀬良が)あそこまで頑張ってくれた。勝ちをつけてあげられなかったけど、チームが勝ったので納得してくれていると思う」と殊勲打の松山。

 快調なシーズンを支えたチームの勝ち頭が自信を取り戻す快投を見せ、打線が2年前のリーグ優勝時の「逆転の広島」をほうふつとさせる粘りを発揮しての勝利。3連覇のゴールテープまであと一歩に迫った。

(常広文太)

秋割実施中!日経Wプランが12月末までお得!

Let's block ads! (Why?)

Read Again https://www.nikkei.com/article/DGXMZO35688700T20C18A9UU2000/

0 件のコメント:

コメントを投稿