SPで首位発進した羽生結弦(23=ANA)が、フリーで165・91点、合計263・65点で優勝した。

新たなフリーは憧れのエフゲニー・プルシェンコ氏の代表作「ニジンスキーに捧ぐ」の曲を土台にした「Origin(オリジン)」。黒のシックな衣装で登場した羽生は冒頭の4回転ループ、続く4回転トーループを着氷。だが、終盤は4回転サルコーで転倒し、4回転トーループが2回転にとどまるなどジャンプの精彩を欠き、得点は伸びなかった。荒々しいステップが織り込まれたハードなプログラムを息をきらしながら滑りきると、悔しそうな表情をみせた。

昨秋痛めた右足首は回復したが、8月末の公開練習では「まだジャンプが完全に戻っているわけではない」と明かしていた。本調子に戻るまで「ひとつひとつ徐々にやっていくしかない」とここから演技に磨きをかけていく。今後の練習の出来次第では、フリーの冒頭で前人未到の4回転半(クワッド・アクセル)を入れるプランもある。