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前半、ゴール前に飛び込むドイツ・ゴレツカ（手前左から２人目）＝カザン（共同）【拡大】
ロシアワールドカップ１次リーグＦ組（２７日、韓国－ドイツ、カザン）前回大会覇者で勝ち点「３」の２位につけるドイツが同点「０」で最下位の韓国と対戦。ドイツは第２戦を頚椎の問題で欠場したＤＦマッツ・フンメルス（２９）＝バイエルンミュンヘン＝が先発。前半は両者ともに決め手に欠き、０－０で試合を折り返した。
前半、勝利が必要な韓国は前線から猛然とプレスをかける。球際にも厳しく寄せ、８分にはボールを受けたＤＦヘクトアに対し、遅れてタックルを見舞ったＭＦチョン・ウヨンに早くもイエローカードが提示された。１３分、ドイツに絶好機。韓国のゴールキックから高い位置でボールを奪うと囲んでいた３人で一気にカウンター。ボールを持ったＭＦエジルが右サイドを上がっていたＤＦキミッヒにパス。キミッヒはダイレクトで上げるもＤＦに当たりＣＫに。左サイドには快速ＦＷウェルナーもフリーで駆け上がっていたがパスは回ってこず、絶好機を逃した。１９分には韓国にチャンス。敵陣中央のＦＫでチョン・ウヨンがブレ球を披露。これをキャッチしようとしたＧＫノイアーがボールをこぼし、ＦＷソン・フンミンが詰める。先制なるかと思われたがノイアーがすばやく反応。ボールを外にかき出し、事なきを得た。前半３０分頃に差し掛かると試合も落ち着き、ドイツがボールを保持し韓国はカウンターを狙う展開。それでも球際の激しさは変わらず、ドイツに思うように攻めさせない。両者ともにゴール前までは迫るも決め手に欠き、０－０で前半を終えた。
第２戦で劇的な勝利を挙げたドイツは、この試合に２点差以上で勝利すれば同時刻に行われるメキシコ－スウェーデンの結果に関わらず突破が決定。仮に引き分け以下でも突破の可能性は残る。一方の韓国は勝利が絶対条件。さらに得失点差「０」のドイツ、スウェーデンに対し「－２」のため、大差での勝利が必須となる。またこれらの条件を全て満たしたとしても突破は、同時刻の一戦次第となる。
大混戦のＦ組を突破したチームは決勝トーナメントでブラジルの入っているＥ組のチームと対戦する。
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