○中日4-0巨人●(28日・東京ドーム)
三度目の正直で、壁を乗り越えた。中日の小笠原が神奈川・東海大相模高の先輩である巨人の菅野に初めて投げ勝ち、プロ初完封まで成し遂げた。「ほっとしています」。20歳の左腕は初々しく表情をほころばせた。
相手打線に8人が並んだ右打者の内角を直球で突きつつ、変化球で巧みに崩す。一回2死一、二塁では、長野の内角に3球続けた上で、外のチェンジアップで三ゴロ。ここから波に乗り、その後は得点圏に走者を背負うことすらなかった。
これまではイニングの途中で救援を仰ぐことも多かったが、「1人ずつ腕を振って投げた」と集中力も抜群。先頭打者に四球を与えた七、八回はきっちり後続を断ち、3番から始まった九回も3人で片付けた。
「偉大な先輩」と語る8学年上の菅野とは過去2戦2敗。5月11日の前回対戦は7回3失点と試合を作ったが、味方が菅野に完封された。今回は「絶対、ロースコアになると思っていた」と打者を抑える役目に徹し、うれしい勝利を引き寄せた。
これで7月は無傷の3連勝。チームの連敗も止めた。若き左腕は「運もあると思う」と控えめだが、最下位に低迷するチームを力強く引っ張っている。【細谷拓海】
Read Again https://mainichi.jp/articles/20180729/k00/00m/050/088000c
0 件のコメント:
コメントを投稿