
(1日、プロ野球 ソフトバンク6―2DeNA)
試合前のソフトバンクの選手たちに王会長の再婚というニュースが届いた。78歳の「花婿」は、きっちりお祝いをお願いしていた。
「選手サロンで、王会長におめでとうございますと言ったら『祝砲を打ってくれ』と言われたんです」と柳田。そんな世界のホームラン王の期待に、まな弟子たちが応えた。
口火を切ったのは、上林だ。1点を追う二回1死二、三塁。1ボールから、DeNAの左腕、今永の内寄りのスライダーを捉える。「力感の無い。久々の感覚」。19試合ぶりの逆転3ランが右翼席へ落ちた。王会長にキャンプから直接指導を受けてきた。「球との距離を取って前さばきで打つ」。日々意識する助言通りに一発を打ち上げた。
22歳のホープに触発されるように、この回2死から甲斐が右翼テラス席へのソロで続く。三回には4番柳田が右翼席中段に届く特大の2ランで突き放した。この日は不振にあえぐ松田が4季ぶりにスタメンを外れたが、一発攻勢で活気づき交流戦で2011年以来の負け無し4連勝を決めた。
お祝いの気持ちをバットに乗せた柳田は「まぐれです」。王会長から「30本くらい打ってほしい」と期待される上林も「(記念の日に打てるのは)何か持ってますね」と喜んだ。
「(結婚は)特別なことじゃありませんよ。それより、チームが勝って良かった」。王会長はそう言って、帰りの車に乗り込んだ。(甲斐弘史)
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