2018年7月5日木曜日

「W杯、任期をまっとうした」西野監督

ロシアから帰国し、サポーターに迎えられるサッカー日本代表の西野朗監督(中央右)と長谷部誠選手(同左奥)ら=成田空港で2018年7月5日午前11時14分、手塚耕一郎撮影

 サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会で日本代表を2大会ぶりの決勝トーナメント(16強)に導いた西野朗監督(63)が、7月末の任期満了で退任することになった。日本サッカー協会の田嶋幸三会長が5日、明らかにした。

 日本代表は同日午前、約800人が出迎える中、成田空港着のチャーター機で帰国。千葉県成田市内のホテルで記者会見が開かれ、田嶋会長と西野監督、主将の長谷部誠(34)=アイントラハト・フランクフルト=が出席。田嶋会長が「監督をお願いする時に、西野さんから『結果がどうであれ、この大会で終わるから』と言われ、約束した。その約束はしっかり守りたい。慰留することはしなかった。この7月末をもって日本代表の監督を終了することになる」と話した。

 西野監督はバヒド・ハリルホジッチ前監督が4月に解任されたのを受け、技術委員長から監督に就任。「任務を受けた瞬間からW杯終了までという気持ちだけでやってきた。今は任期をまっとうした気持ち」と、3カ月間を振り返った。後任について田嶋会長は「技術委員会でしっかり話していただいたうえで早い時期に決めたい」とした。

 長谷部は今大会について「みなさんの期待をもう一度取り戻すことができた。『やってやった』じゃないけど、そういう気持ちにもなる」と振り返った。敗れたベルギー戦後に、日本代表からの引退を表明しているが、「喪失感はすごい。帰りの飛行機の窓から外の雲を見ながら、ちょっと感傷に浸った。今は99%の満足感と1%の後悔。その1%の後悔をこれからの人生につなげたい」と話した。【福田智沙】

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