2018年7月4日水曜日

NPB、また誤審認める 今度は6月のヤクルト―阪神戦

 プロ野球で審判員の判定を巡り、再び「誤審」を認める事態が起きた。6月29日のヤクルト―阪神戦(神宮)で、七回にヤクルトの藤井が三塁に進塁した際の「セーフ」の判定についてだ。日本野球機構(NPB)は4日、阪神が試合の翌日に提出した意見書に対し、「走者アウトが適切だった」などと回答した。記録や勝敗は変更しない。阪神は回答を了承した。

 問題の場面は、七回1死二塁で起きた。三ゴロを処理した阪神の三塁手・北條が、三塁へ進塁しようとしていた二塁走者・藤井に向かってグラブを伸ばしたが、藤井は走路(3フィートライン)を外れて三塁ベースへ到達。この時、北條が体勢を崩したため、審判員は「野手が走者にタッチをしにいっていない」と判断し、セーフの判定をした。このプレーはリクエストの対象になっておらず、阪神の金本監督は「審判団で協議して確認してほしい」と主張したが、認められなかった。試合は阪神が9―10で敗れた。

 阪神がルール確認などを求める意見書を提出し、リーグと審判員は映像を検証。セ・リーグの杵渕和秀統括によると、その結果、「タッチにいく行為があったとみて、(走路を外れた)走者アウトをとるべきだった」と判断した。また、審判団が協議しなかった点についても「協議をするべきだった」とした。

 NPBでは今オフ、リクエストの対象となるプレーの再確認などを行う方針。また、3フィートラインの走路を外れた走者に対する判断基準についても、野球規則委員会で話し合う方針という。

 回答を受けた阪神の谷本修球団本部長は「おわびとともに返ってきたので。今回の件は終わりにしようと思っています」と話した。

 プロ野球では、6月22日のオリックス―ソフトバンク戦(ほっともっと神戸)で、ポール際の本塁打性の打球を巡って誤審があったばかり。オリックスは2度にわたり、当該場面からの試合やり直しの特例を求めているが、NPBは「やり直しは行わない」と回答している。

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