日本ボクシング連盟に対し、都道府県連盟の幹部や歴代オリンピック(五輪)選手ら333人から告発状が出されている問題で、渦中の山根明会長(78)が2日午前、フジテレビの電話取材に応じ、そのもようが同日、「プライムニュース イブニング」で放送された。
同番組には、告発状を作成した「日本ボクシングを再興する会」会長の鶴木良夫氏が生出演した。新潟県ボクシング連盟理事長でもある鶴木氏は、山根会長が出身の奈良県連の選手に有利な判定が下るよう圧力をかけた“奈良判定疑惑”を否定したことに対し「意に沿わない審判に直接、どう喝を加えているのを何度も見ている。処分も下している」と証言した。
鶴木氏は、審判の配置などについて「最終責任は審判長。会長がどれだけ関わっているか分からない」と口にしたが、その上で「私が聞くところによると、最終確認は会長に見せ、GOサインを出していると。ストップを出すこともあると思います」と言及した。
さらに「審判控室で怒鳴りつけている。その辺に座らせたり…何回も見ています」と、山根会長の圧力が随所に及んでいたことを示唆した。審判に関してはA級からC級までランク分けされており、最上級のA級は全国大会の審判が出来るというが、鶴木氏は「A級のライセンスを持っていても呼ばれない。良心を捨ててまで審判をやりたくないと、辞めている審判も何人もいます」と明かした。
自らと山根会長との関係については「会長と(自分は)一理事でスーパーバイザー。私は怒られたことはないです。気持ちはきちんと伝えてきたので、もの(おもてなし)はないです」と説明した。
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