2018年8月25日土曜日

ミランダ、レオを手玉 ソフトバンク8連勝

 八回、ソフトバンクの勝利を決定づけた柳田と松田宣のソロは大記録の前祝いにも思われた。九回、大歓声に送られてミランダがマウンドへ。本拠地初先発にして強打の西武を八回まで無安打に封じていた。

8回を三者凡退に抑え、雄たけびを上げるソフトバンクのミランダ(25日、ヤフオクドーム)=共同

 しかしその直後。先頭の秋山に対し「変化球を待っていたところに合う球を投げてしまった」。1ボールからのスライダーを右翼線に運ばれ、球団史上75年ぶりの快挙への道はついえた。

 浅村に適時打を浴び、完投も逃したが、快投の価値は揺らがない。「ドキドキワクワクするすごい投球をしてくれた」と工藤監督。王会長は「緩急をつけてスイングさせなかった。惜しかったねえ」と残念がった。

 7月に入団したキューバ出身の29歳は昨季、米マリナーズで8勝を挙げた実力派。188センチの左腕から繰り出す150キロの速球で押し込み、チェンジアップで泳がせた。スライダー気味に落ちるフォークボールも効き、三振も8つ奪った。

 六回途中2失点だった1週間前のデビュー戦に続く2勝目に「人生最高の出来。日本のボールは縫い目が高くて制球がしやすいね」とミランダ。初の本拠地は「熱い声援が力になった」という。

 首位西武に連勝し、チームは破竹の8連勝。後半戦に入り、豪腕スアレスがブルペンに戻り、昨年最多勝の東浜と育成上がりの大竹が先発に加わった投手陣にまたまた現れた救世主。6ゲーム差といえども、追撃態勢は整ってきた。(吉野浩一郎)

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