前半、アルゼンチン・ロホ(右)に倒されるフランス・エムバペ。PKを獲得=カザン(共同)【拡大】
ロシアワールドカップ決勝トーナメント1回戦(30日、フランス-アルゼンチン、カザン)1次リーグでC組首位通過のフランスとD組2位通過のアルゼンチンが対戦。フランスはFWキリアン・エムバペ(19)=パリサンジェルマン=が2得点に加え、自陣からドリブルで独走しPKを獲得するなど圧巻のパフォーマンスを披露。4-3で前回準優勝のアルゼンチンを破り、メッシの4度目のW杯が終わった。
前半7分、フランスは敵陣中央付近でFWエムバペが仕掛ける。圧倒的スピードでDFをすり抜けるとペナルティエリア手前でMFマスケラーノに倒されFKを獲得。これをFWグリーズマンが狙ったがこれはクロスバーに嫌われた。しかし直後の10分、自陣中央から再び圧巻のドリブル。快速を飛ばし一気にペナルティエリアに侵入するとDFロホが堪らずファールで止めPKを獲得。これをグリーズマンが冷静に決めフランスが先制した。ロホにはイエローカードが提示された。
幸先よく先制したフランスは17分、再びエムバペがチャンスを作る。MFポグバが自陣中央からDFラインの裏に浮き球のパスを送るとエムバペが反応。エムバペはこれを足元に収めるとDFタグリアフィコが後ろからファール。またもやPKかと思われたが判定はぎりぎり外でFKに。これをポグバが直接狙ったが、ボールは枠を外した。タグリアフィコにはイエローカードが提示された。
35分、なかなかボールを触れないFWメッシが中盤まで下がってボールを受ける。メッシはMFバネガに一度預け前線にダッシュ。バネガが一度外に展開すると、ボールを受けたFWディマリアがペナルティエリアへ走りこんだメッシへ。メッシは、パスを受けたところで倒されるも笛は鳴らなかった。
40分、アルゼンチンに待望の同点弾が生まれる。敵陣左サイドのスローインからディマリアがペナルティエリア手前でパスを受けると得意の左足を一閃。強烈なシュートはやや巻き気味にゴール右へ突き刺さった。やや攻め手を欠いたアルゼンチンだったがディマリアのスーパーミドルに助けられ、1-1で前半を終えた。
1次リーグで2勝1分と危なげなく通過したフランスと一時は敗退が危ぶまれたものの、1勝1分1敗でなんとか通過したアルゼンチン。ともに大会前は優勝候補の一角に挙げられながら、対照的ともいえる成績で通過を決めた。
後半、アルゼンチンはPKを献上したロホに代えDFファシオを投入した。開始直後の1分、同点弾を叩き込んだディマリアがいきなりチャンスを作る。敵陣左深くでDF2人の間をドリブルで抜くとFKを獲得。バネガがこれを中央へ放り込むとこぼれ球をメッシが拾いシュート。これをコース上にいたDFメルカドが触ってコースを変え逆転弾とした。
逆転を許したフランスだが12分、負けじと同点弾を叩き込む。左サイドのスルーパスに抜け出したDFエルナンデスがぎりぎりで追いつき中央へクロス。これは味方に合わず流れたものの、走りこんできたDFパバールが右足でダイレクトボレー。丁寧に抑えたボールはゴール左へ突き刺ささった。同点に追いついたフランスは直後の19分、さらに勝ち越し弾を決める。左サイドのエルナンデスが中央へクロスを送るとペナルティエリア内でこぼれ球をエムバペが拾う。エムバペはDFが密集しシュートコースが無いとみるやワンタッチでDF裏のスペースに蹴りだし自らシュートし勝ち越した。完全に勢いに乗った19歳の新星は直後の23分、再びネットを揺らす。左サイドでボールを受けたMFマテュイディが前方を走るFWジルーへ。ジルーはこれをさらに右へ流すとエムバペが快速を飛ばしゴール前へ。エムバペは冷静に右足で流し込みこの日2ゴール目を挙げた。
アルゼンチンは31分に投入されたFWアグエロがアディショナルタイムに入った48分に1点を返すも及ばず、4-3で試合終了。
メッシの4度目のW杯が幕を閉じた。
この試合の勝者は同日(日本時間=7月1日)行われるウルグアイ-ポルトガルの勝者と7月6日対戦することになる
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