
大相撲名古屋場所(8日初日、ドルフィンズアリーナ)を前に、横綱・稀勢の里(田子ノ浦部屋)の休場が決まった。稀勢の里は5日、名古屋市西区の部屋宿舎で「必死に稽古(けいこ)をしてきたが、調整がうまく進まなかった」と語った。横綱の8場所連続休場は、年6場所制になった1958年以降、7場所連続の貴乃花を上回り単独最長。
4日夕方に師匠の田子ノ浦親方(元前頭・隆の鶴)に相談して決めたという。2日から3日連続で出稽古するなど積極的に取り組んできたが、けがが完治しておらず、「万全でやりたい気持ちがあった。感覚的には名古屋でつかめた。もう少しという感じ」と話し、9月の秋場所に再起を懸けることを誓った。
稀勢の里は横綱に昇進した昨年3月の春場所で左胸などを負傷しながら優勝。その後はけがに苦しみ、在位9場所目で皆勤は1場所のみ。田子ノ浦親方は「もう少し時間をいただきたい」と説明。2日に稀勢の里と相撲を取った横綱・白鵬は「いいと思ったけど……。何となく気持ちは分かる。残念ですけどね」と話した。【藤田健志】
北村正任・横綱審議委員会委員長(毎日新聞社名誉顧問) 残念だが、万全ではないと自ら判断したのだからやむを得ない。ファンの大きな期待に応えたい気持ちとの相克はさぞ苦しいことと思うが、来場所に全てを懸けるという本人の決意を尊重したい。
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