2018年1月29日月曜日

栃ノ心、初賜杯「重かった」

 大相撲初場所でジョージア出身力士として初優勝を果たした西前頭3枚目・栃ノ心(30)が千秋楽から一夜明けた29日、東京都墨田区の春日野部屋で記者会見した。「重かったです」と初めて賜杯を抱いた喜びを改めて口にした。

 春日野部屋の幕内優勝力士は、1972年初場所の栃東(先代玉ノ井親方)以来46年ぶり。栃ノ心は、優勝を決めた14日目の27日に涙を流した師匠の春日野親方(元関脇・栃乃和歌)から抱き締めてもらったことを明かしたうえで「本当にうれしかった」と語った。

 師匠が現役時代に使っていた銀ねずの締め込みを譲り受けて土俵に上がって、14勝1敗で2012年夏場所の旭天鵬(現友綱親方)以来の平幕優勝。「(昨年11月の)九州場所から膝の具合が良くなり、冬巡業でも稽古(けいこ)できた」と場所前から手応えを感じていたものの「優勝するとは思わなかった」と振り返った。場所中は同郷の十両・臥牙丸に「頑張れば(優勝まで)行けるのでは」と励まされたという。

 13年名古屋場所で右膝に重傷を負い、一時は幕下まで落ちた苦労人。3月11日初日の春場所(エディオンアリーナ大阪)では、三役返り咲きが濃厚だ。【村社拓信】

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