2018年1月31日水曜日

初の関取ツインズつかんだ貴公俊 地道に積んだ稽古

 187センチ、153キロ。恵まれた体格で正統派の四つ相撲を取る。昨年5月の夏場所に新十両となった弟の貴源治に続いた貴公俊は史上初の双子関取となり、大きな期待を背負う。「うれしいのは3割。来場所から今までよりも頑張らなくては」と表情を引き締めた。

 弟が新十両となったとき兄の心は複雑だった。「うれしさと悔しさがあった」。師匠の貴乃花親方(元横綱)は「見た目はよく似た双子だが、相撲の取り口はまったく違う」と分析し、「公俊はスタミナで相撲を取るタイプなので、時間をかけて上がりなさい」と、言い聞かせてきた。

 相撲は未経験。入門から2年で幕下まで出世した後、新十両まで3年足踏みした。その間、すり足などの地道な基本動作を重視し、足腰を強化してきた。重心の低さと腰の重さを身につけ、押し込まれる相撲が減り、関取の地位をつかんだ。

 貴乃花親方は「歴代の横綱、大関のように、関取相手に1人で何十番も代わる代わる稽古できるようになってほしい」と弟子の資質を認め、さらなるスタミナ強化を求めた。

 本人も「師匠みたいな力士になりたい」と憧れる。将来性豊かな20歳は「常に自然体でどっしり構えていろいろな力士が来ても負けない、そういう相撲を目指したい」と言葉に力を込めた。(藤原翔)

Let's block ads! (Why?)

Read Again http://www.sankei.com/sports/news/180131/spo1801310031-n1.html

0 件のコメント:

コメントを投稿