
栃ノ心と同じジョージア出身で、十両で戦う臥牙丸(ががまる)は「おれが優勝するのと同じくらいの気持ち」と話した。同じ1987年生まれで、母国で柔道をやっていたことがきっかけで12歳のころに知り合った。臥牙丸は「栃ノ心はジョージアの柔道のトップで、一度も勝てなかった。せっかく日本に逃げてきたのに、あっちが追いかけてきた」と笑う。
入門したばかりのころ、2人の所属部屋の中間地点にあるコンビニでよく会っていた。「本当のきょうだいより一緒にいる時間が長い」という仲だ。それだけに、栃ノ心がけがに苦しめられてきた姿も見てきた。
昨年初場所中、栃ノ心は以前、断裂したことのある右ひざの靱帯(じんたい)を痛めて休場した。2013年に断裂した際は手術し、まともに相撲と取るのに1年近くかかった。「また同じところが切れていれば、復帰は難しい」。そう話す栃ノ心と一緒に病院に行った臥牙丸も「頼むから切れていないで」と祈った。精密検査の結果、捻挫で済んでいた。
「2人ですごく安心しました」
ジョージア初の優勝だ。臥牙丸は「栃ノ心はめちゃくちゃ苦労した。報われるな」と話していた。
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