
競技を終えて引き揚げる高梨沙羅(中央)=28日、スロベニア・リュブノ
平昌五輪前の最後のW杯でも今季初勝利に届かず、表彰台も逃した。しかし、高梨の表情はすっきりしていた。「手応えがあり、次につながるいい試合だった」。内容に満足できる部分があったから、落ち込むことはなかった。
踏み切り台が極端に短い台の特徴をつかみ、踏み切るタイミングはうまく合わせた。しかし、空中でスキー板が余分に開く無駄な動きがあり、距離を伸ばせなかったという。1回目は87メートルでトップと3点差の4位。2回目は88.5メートルを飛んだが、混戦を抜け出せなかった。
得点を飛距離に換算すると、1位のイラシュコと高梨の差は約3メートル。上位4人の順位を分けたのは、ほんのわずかな差。今季は大差をつけられることも多かっただけに、高梨は「差は近づいてきた。あともう一踏ん張り」と繰り返した。
約2週間後に迫った本番に向けて「あとは空中と着地。その辺りを練習できれば」と高梨。課題を克服した先に、ソチ五輪での悔し涙を笑顔に変える瞬間が待っている。(リュブノ時事)(2018/01/29-00:58)
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