演技を終え、ガッツポーズする坂本花織=台北(共同)【拡大】
フィギュアスケート・四大陸選手権第3日(26日、台北)欧州以外の国・地域が参加して行われ、女子は坂本花織(17)=シスメックス=が自己ベストの合計214・21点で、ショートプログラム(SP)2位から逆転で初優勝を飾った。前回大会女王の三原舞依(18)=シスメックス=は合計210・57点で2位、宮原知子(19)=関大=が合計207・32点で3位に入り、日本勢が表彰台を独占した。
右足の痛みを気迫で振り払った。平昌五輪代表の坂本が、SPに続くほぼ完璧な舞いを披露。演技後は力強くガッツポーズした。右足裏にできていたうおのめが台北入りしてから痛み出した。スピンの軸足で、ジャンプで着氷するたびに痛みが襲う。公式練習では涙を流す場面もあったが、基礎点が1・1倍になる演技後半に5つのジャンプを組み込む攻撃的なプログラムで、SPに続いてフリーでも自己ベストを更新する142・87点をたたき出した。
シニア1年目ながら昨年11月のスケートアメリカ、12月の全日本選手権と3戦続けて合計210点以上をマーク。成長著しい17歳のホープが、平昌五輪前哨戦を最高の形で締めくくった。
志願の舞台だった。宮原は演技終盤の3回転サルコーでの転倒が響いた。昨年末の全日本選手権を終え、一昨年に疲労骨折を負った左股関節に違和感を覚えた。出場を見送ろうと考えた浜田美栄コーチ(58)を説得し、リンクに立った。
年末年始は1週間を静養に充てた。超音波による治療機器を購入するなどケアに余念はないが、筋肉のついた丈夫な体作りを理想とする。休養中に食事を多く取り体重は2キロ増。これまではカルシウムを摂取する狙いで嫌いな牛乳も我慢した。最近は好みで毎日コップ1杯は豆乳を飲む。
今回と同じ台北で行われた14年四大陸選手権。現地の食事の油が原因で腹を下した。今回は生野菜、氷入りの飲料、油分の多い食事の摂取は控え、ベストに近い40キロを保つ。平昌五輪に向けた最後の実戦で確かな手応えをつかんだ。
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