○東海大相模(神奈川)12-3聖光学院(福島)●
お手本のような打ち方で、逃げる変化球を逆方向に運んだ。東海大相模の1番・小松の一打が、攻撃のスイッチを入れた。
1点を先制された直後の一回。聖光学院の左横手投げ、高坂の初球は外のスライダーだった。「東海大相模打線は外角の変化球に弱い」というデータに基づいたものだが、左打者が打ちにくい、その球を小松は逆に狙っていた。鮮やかに左前へはじき返した。
想定外だった高坂は「初球から打たれて動揺してしまった」。直後に変化球の制球を乱して連続四死球を与える。好機を逃さず、東海大相模はこの回、一挙6得点。小松の一打をきっかけに、相手投手攻略に成功した。
2000年以降、春2回、夏1回の計3回の甲子園優勝を誇る東海大相模だが、現チームに甲子園経験者はいない。主将を務める小松は「自分がチームに勢いを持ってきたかった」。持ち味の積極性を前面に出して、打線を引っ張った。
この日3打点の後藤は「小松の安打が大きかった。自分もうまく乗っていけた」と感謝し、門馬監督も「あの安打がベンチに勇気を与えてくれた」とたたえた。終わってみれば、12安打12得点。優勝候補の一角に挙げられるだけの実力は見せつけた。【倉沢仁志】
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