2018年3月28日水曜日

貴乃花親方、平身低頭=親方衆は懐疑的な目-大相撲

 昨年10月の秋巡業中に起きた元横綱日馬富士による傷害事件。弟子の貴ノ岩が被害を受けてから、日本相撲協会に反発的な言動を繰り返した貴乃花親方(元横綱)は、親方衆に渦巻いていた不信感、疑念に対して説明する場となった臨時の年寄総会で質疑応答し、「私の行動によって多大な迷惑をお掛けしたことをおわびした」と反省した。
 親方衆からは、騒動を大きくして角界のイメージダウンをもたらした責任や、後援者が一部報道機関を通じて協会批判をした是非などを問われたという。春場所では弟子の貴公俊が支度部屋で付け人の序二段力士に暴力を振るって加害者側となるまでは「無断欠勤」もした。出席者によると、質問に対しては「不徳の致すところ」などと謝罪するばかりで、経緯や動機について納得する回答はあまり得られなかった。
 親方衆の一部からは解雇などを求める強硬論も出たそうだが、「一から出直してほしい」との声もあり、処分内容については29日に開かれる理事会に一任することになった。降格、業務停止などの懲戒が検討される見通しの中、「今後はこのような騒動を起こさない」という旨の念書を取るべきだとの意見もある。
 貴乃花親方は「これからの私の行動に懸かっていることが存分にある。精進していく」と話した。急に態度を軟化させたのは、貴公俊への「寛大な処分」を求めていることもあるだろう。多くの親方は「本当に反省しているのか分からない」と、懐疑的な目で見ている。(2018/03/28-20:49)

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