野球の日本代表の新監督に稲葉篤紀氏が就任した31日、代表監督経験者や現役選手からは期待や歓迎の声が上がった。2006年の第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で監督として日本を初代王者に導いたソフトバンクの王貞治球団会長は「彼の場合は代表チームの経験がすごくある。選手たちにとっては頼もしい」と歓迎した。

 王会長は国際大会の重圧を強調。代表監督をサポートする強化本部の本部長に山中正竹氏が就任することに「山中君とタッグを組めば、いいチームになる」と期待した。

 稲葉新監督の現役時代に日本ハムで一緒にプレーした中田翔内野手は「僕にとってはすごく大きな存在。『翔も成長したな』と言ってもらえるように頑張りたい」と喜び、代表経験豊富なソフトバンクの松田宣浩内野手は「格好いい監督になると思う。自分も成績を残して選ばれるようにしたい」と気合を入れた。

 巨人の高橋由伸監督は「(前監督の)小久保さんにも話を聞いたが、大変だしプレッシャーも相当だと思う。できることがあれば協力したい」とエールを送った。