2017年7月30日日曜日

「清宮ありがとう」 早実、甲子園ならずも

東海大菅生に敗れ、表彰式で悔しそうな表情を見せる早稲田実業の清宮(中央)=神宮球場で2017年7月30日、佐々木順一撮影

西東京大会決勝 たたえる声に包まれる

○東海大菅生6-2早稲田実●(30日・神宮球場)

 「がんばった」「ありがとう」--。高校球界屈指の強打者、清宮幸太郎内野手(3年)を擁する早稲田実は30日、神宮球場で行われた第99回全国高校野球選手権西東京大会の決勝で東海大菅生と対戦。最後の打者が中飛に倒れると、一塁側の早実応援席は静まりかえったが、やがてナインをたたえる声に包まれた。

 千葉県八千代市の高校2年、前田真凪さん(16)は清宮選手の本塁打の「記録更新」の瞬間を収めようと、29日深夜から席取りのために並びカメラを構えた。「チャンスに強いので優勝し、甲子園では110本くらいまで記録を伸ばしてくれると思ったのに」と残念がった。

 清宮選手が1年生のころから応援してきたという千葉県船橋市の会社員、長堀亮太さん(49)は「清宮選手の魅力は注目されてもてんぐにならず、チームを引っ張る姿。高校最後の夏は終わったが、チームのために尽くす選手であり続けてほしい」と期待した。

 また、早実OBで東京都杉並区の会社員、石出和輝さん(36)は、今後の進路について「本人の思いが一番。野球人生は続くと思うので、どんな道に進んでも悔しさを糧に立派に成長してほしい」と後輩を励ました。【稲垣衆史】

0 件のコメント:

コメントを投稿