“4度目の正直”で甲子園切符を手にした東海大菅生ナインは、笑顔をはじけさせた。早実・清宮(後列左から5人目)はベンチ前で無念の表情 (撮影・荒木孝雄)【拡大】
第99回全国高校野球選手権大会西東京大会決勝(30日、早実2-6東海大菅生、神宮)九回二死、早実の7番・福本翔外野手(3年)にも東海大菅生・松本は真っ向勝負で直球を投げ、中飛を確認すると、高々とガッツポーズを見せた。
「きょう勝つために、やってきた。涙は出なかった。ランナーを出さないで清宮を迎えることが大事だと思っていて。それができて、単打OKだった」
対清宮は一ゴロ、四球、捕邪飛、最後の打席こそ右前に運ばれた。それでも強気な内角への直球とスライダーを制球よく投げ分け、2失点に抑えた。
2年前、早実に5点差を大逆転された悪夢の決勝をスタンドで見ていた松本。昨秋は背番号「1」も制球が定まらず四球が多く、今春からは「11」。そんな中、1日200球以上の投げ込み、走り込みのほか「打者・清宮」を想定してのブルペン投球を続けた。そこで制球力を磨き、今大会では準決勝の日大三戦とこの日の決勝を任され、期待に応えた。
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