絶大な人気を誇る日本出身横綱が背水の陣を敷く。「ここで終われないという気持ちだ」。土俵人生最大の危機を迎え、はっきりと思いの丈を語る稀勢の里の表情に悲壮感はなかった。
稽古量を増やした初場所は「自信を持って臨んだ」はずだったが、5日目を終え1勝4敗。3日目からは「胸の筋肉の収縮が悪くなって力が入りにくかった」と言い、途中休場。最後まで出場して“相撲勘”を取り戻したかっただけに「苦渋の決断だった」と繰り返した。
昨年5月の夏場所から途中休場と全休を繰り返す中で、下半身や勝負勘の衰えが忍び寄る。左上腕付近や左足首、腰とけがも相次いだ。31歳。中卒たたき上げで愚直に歩んだ16年は頑丈な体に蓄積疲労を生んでいる。
さらに、今度は崖っぷちの重圧も加わる。完全復活への道は険しい。しかし、稀勢の里は「上がったときから覚悟を持ってやっている」と強調。努力に努力を重ねて初賜杯を抱き、最高位に就いてからまだ1年もたっていない。「力を出せるようにまたしっかりやる」。腹を決めて再起にかける。(藤原翔)
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