
日本相撲協会が30日開いた大相撲名古屋場所(7月8日初日、愛知・ドルフィンズアリーナ)の番付編成会議と臨時理事会で、新大関・栃ノ心(30)=春日野部屋、ジョージア出身=が正式に誕生した。東京都墨田区の同部屋での伝達式で、栃ノ心は「親方の教えを守り、力士の手本となるように、稽古に精進します」と口上を述べた。大関誕生は昨年夏場所後の高安(田子ノ浦部屋)以来で、外国出身としては11人目。
平成以降の大関昇進の口上で、「親方」などの言葉を入れて師匠に言及したのは初めて。記者会見で栃ノ心は、師匠の春日野親方(元関脇・栃乃和歌)に「反対された」と明かしたが、強い感謝の思いを盛り込んだ。
番付編成会議では、日体大出身の千代の海(25)=九重部屋=と、日大出身の木崎改め美ノ海(25)=ちゅらのうみ、木瀬部屋=の新十両昇進が決まった。再十両は希善龍(33)=木瀬部屋=のみ。希善龍は歴代単独最多9度目の十両昇進。元前頭の幕下・阿夢露(阿武松部屋)ら14人の引退も発表された。【吉見裕都、飯山太郎】
近年の大関昇進伝達式での口上◇
琴欧州(後に琴欧洲。2005年11月)
「大関の名に恥じぬよう稽古に精進」
白鵬(2006年3月)
「大関の地位を汚さぬよう全身全霊をかけて努力」
琴光喜(2007年7月)
「いかなる時も力戦奮闘し、相撲道に精進」
日馬富士(2008年11月)
「全身全霊で相撲道に精進」
把瑠都(2010年3月)
「栄誉ある地位を汚さぬよう努力」
琴奨菊(2011年9月)
「万理一空の境地を求めて日々努力、精進」
稀勢の里(2011年11月)
「大関の名を汚さぬよう精進」
鶴竜(2012年3月)
「お客様に喜んでもらえる相撲を取れるよう努力」
豪栄道(2014年7月)
「これからも大和魂を貫いてまいります」
照ノ富士(2015年5月)
「心技体の充実に努め、さらに上を目指して精進」
高安(2017年5月)
「大関の名に恥じぬよう正々堂々精進」
栃ノ心(2018年5月)
「親方の教えを守り、力士の手本となるように稽古に精進」
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