表情には出さなかったが、初めてシード選手として四大大会に臨んだ大坂は緊張していた。「いいプレーがしたかったし、すごく負けたくなかった」。実力差のあるケニンを強打で攻めて簡単に第1セットを奪った後、第2セットは立ち上がりでミスを重ねて第1ゲームをブレークされた。するとプレーが縮こまって凡ミスが増え、ゲームカウント1-5と追い込まれた。
それでも、ここで逆に「落ち着くことができた」という。サイドライン際へ強気なショットを繰り返すと今度はケニンが乱れ始め、第7ゲームからは相手に4ポイントしか与えず6ゲームを連取。開き直った大坂は、手が付けられなかった。
今年3月には四大大会に次ぐ格付けの大会で強豪を連破し、ツアー初優勝。世界ランキングが自己最高の20位まで上がった20歳は、今大会で躍進が期待されている。
試合後は、3度目の全仏で初めて最も大きい記者会見室に呼ばれ、自身を取り巻く環境の変化を感じた様子。日本メディアからの質問には最近では珍しく日本語で答えるなど、気分は良さそうだった。(パリ時事)(2018/05/28-22:11)

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