
ロシアW杯メンバー23人発表
東京都内で開かれた発表記者会見で日本代表の西野朗監督(63)が淡々と読み上げた23人の中に、MF本田圭佑(31)=パチューカ、MF香川真司(29)=ドルトムント、FW岡崎慎司(32)=レスター=の名もあった。若手に追い出されるように苦しい時間を過ごし、当落が注目された3人が、そろってロシアの地へと向かう。
3人が日本代表で置かれた状況は、不動のレギュラーだった4年前のブラジル大会と正反対だった。所属クラブで出場機会が減ったことも響き、2016年11月のW杯アジア最終予選第5戦サウジアラビア戦や、W杯出場を決めた昨年8月の同予選第9戦オーストラリア戦ではそろって先発メンバーから外れた。途中出場しても見せ場を作れず、世間の「不要論」は高まった。
しかし、逆風を力にした。本田は「批判はありがたい。見返したい気持ちがなくなればサッカーをやめるべきだ」と発奮。17年夏には試合出場の機会を求めてイタリアの名門ACミランからメキシコへと移籍した。香川は「一番大事なのは自分自身がどうするのか」と、食事や睡眠、生活全てを見直すことから取り組んだ。岡崎も地道に所属クラブで結果を求め続けた。
W杯が迫る今年4月、日本代表監督が突如交代。新体制の短時間でのチーム作りで、経験のある3人の存在感が再び高まった。この日の会見でも、西野監督は本田を「彼の影響力で、チームにプラスをもたらしてくれている」と評価。徐々に調子を上げてきた香川についても「中盤の独特な彼の感覚、センスは高まっていくんじゃないか」と話すなど、期待をのぞかせた。
それぞれが集大成と位置づけるロシア大会。岡崎は「自分の年齢では、ただ行くだけなら意味がない」と言う。大きな期待を背負いながら1次リーグ敗退に終わったブラジル大会の雪辱を果たすべく、スタートラインに立った。【丹下友紀子】
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