2018年5月27日日曜日

阪神、巨人に3連勝返し 19歳才木が初勝利

(27日、阪神9―1巨人)

 4月に本拠で3タテを食らった巨人に、阪神がそっくりそのままお返しだ。19歳の右腕・才木が6回を2安打に封じ、三塁も踏ませなかった。「受け身よりも攻めていく。真っすぐで押して内角も攻めました」。高卒2年目の初勝利だ。

 189センチの長身で手足がすらりと長い。一回、いきなり二塁打を浴びたが、打った坂本勇が直後に盗塁死。これで波に乗った。直球は最速152キロ。高めでも相手が打ち損じるほど力があった。決め球のフォークは落差があり、二回は3者連続三振に退けた。

 神戸市出身で、中学までは軟式だった。意識が変わったのは兄も通っていた須磨翔風高に進んでから。「これだけの体でプロを目指さないのは野球の神様に失礼じゃないか」。中尾修監督の言葉だった。強豪校ではない分、本を読み独学でメニューを考えた。ドラフト3位で夢をかなえた。

 1軍では唯一の兵庫県出身だ。阪神大震災は生まれる前の出来事で、当時の話は母の久子さんから何度も聞いた。発生から23年の1月17日、「両親が生きていてくれたから自分がある。地元出身の選手として忘れてはいけない」と言った。

 初先発だった20日の中日戦は…

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