サッカー日本代表FW本田圭佑(31=パチューカ)が28日、30日の国際親善試合ガーナ戦(日産ス)とワールドカップ・ロシア大会へ向けた練習後、取材に応じ、現在の心境は前々回の10年ワールドカップ南アフリカ大会に近いと語った。
本田は、3バックでの練習を続ける西野ジャパンで、右シャドーストライカーの位置でプレーしている。西野ジャパンでの練習について印象について聞かれ「新鮮ですね…どこにスペースが空くかとか、模索している」と語った。
バヒド・ハリルホジッチ前監督がワールドカップ本大会を2カ月後に控える4月9日に電撃解任され、西野朗新監督の元、本番に向かうことになった現状については「今の時点でネガティブなことを言ったところで大事な試合は来る。そこでは勝敗が求められると。あえて今はネガティブな部分は封印するべきだと思うし、前を向いた中で、何が議論できるか…やれることはあると思う」と前を向いた。
「確かに難易度は高い。相手が強い、ワールドカップなので。これがアジア予選だと話は違う。ワールドカップの中で結果を出さないといけない中での、こういった準備は僕も初めてなので」と難しいミッションであることは理解している。でも「こういった中で、ぶっつけ本番でこれまで結果を出してきたことも何度もあるし、シミュレーションの仕方、いろいろなシチュエーションを想像するのは自分の強みの1つだと思うんで。究極のシチュエーションを幾つか、用意しながら実際に試合の中で対応していく」と固く誓った。
ぶっつけ本番で結果を出した例として、10年のワールドカップ南アフリカ大会がある。パスを主体とした攻撃サッカーの結果が出ず、大会直前にMF阿部勇樹をアンカーに置く守備的戦術を取り、1トップに本田を置き、その本田が10年6月14日の本大会所詮・カメルーン戦で決勝ゴールを決め、勝った。本田は「結果的には、たまたまビッグゲームで結果を出してきたのも、運が良かったというのもあるし。でも…それって、ずっと求めてきたから結果を出せた自負もある。今回も同様に、1発目のシュートで決まる可能性もある。決めないと話にならないと思ってはいるんでしっかり、その緊張の中で自分のペースで準備を進めたい」と語った。
そして「前々回に精神的には少し近いですね。前回の方がワクワクしていて…前々回はジタバタしても、しょうがないという状況だったので、覚悟を決めて、とにかく冷静に入ることに集中した。今回も一緒で、シチュエーションは違うんですけど、ジタバタしてしまう状況にあるのは間違いないので、焦ってもプレッシャーを感じても仕方ないので落ち着き始めています」と語った。
本田最後に「代表はやりやすくなってきましたか?」と聞かれると「やりやすくなってきました」と即答し、練習場を後にした。【村上幸将】
0 件のコメント:
コメントを投稿