2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は31日、五輪の男女マラソンと競歩のコースを発表した。マラソンは主会場となる新国立競技場を発着点として、浅草、銀座、東京タワー、皇居など代表的な観光名所を巡る42・195キロで、東京の魅力を発信する。
同日、東京都内であった記者会見には組織委の室伏広治スポーツ局長と、組織委アスリート委員長の高橋尚子さんが出席した。室伏局長によると、マラソンコースは新国立競技場をスタートして東へ向かい、水道橋の東京ドームや、日本橋などを通って浅草寺の雷門に向かう。その後も銀座や新橋など都心部を駆け抜け、東京タワーを見上げながら芝の増上寺付近で折り返す。皇居の二重橋付近を通り、新国立競技場に戻ってフィニッシュする。
全体的には平らなコースで高低差は約34メートルとなる。終盤37キロ付近からの上り坂が勝負のポイントになる。00年シドニー五輪女子マラソン金メダリストでもある高橋さんは「選手目線で言うと、走りやすく盛り上がるコースだ。終盤に大きな坂があり、最後の最後まで勝敗がわからない、ドラマチックな展開になるのではないか」と期待した。
最近の五輪は広範囲にならずに警備がしやすい周回型のコースが多い。今回は恒例の東京マラソンのコースと重なる部分も多い巡回型を採用して、同大会で培った警備などのノウハウを生かしたい考えだ。レースは猛暑が予想されており、男女ともに朝のスタートとなるように調整している。
競歩のコースは皇居東の二重橋前交差点を発着点として、内堀通りの直線を周回する。男子50キロ、男女20キロの計3種目が行われる。
1964年東京五輪のマラソンは10月21日に男子のみで行われた。旧国立競技場を発着点に甲州街道(国道20号)を西に向かい、東京都調布市の味の素スタジアム付近で折り返した。【円谷美晶】
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