2017年12月28日木曜日

貴乃花親方処分、「業務停止」軸に議論か

元日馬富士=井沢真撮影

日本相撲協会、28日に臨時理事会

 大相撲の元横綱・日馬富士(33)による傷害事件で、日本相撲協会は28日、臨時理事会を開き、被害者・貴ノ岩関(27)の調査に非協力的だったなどとして、協会理事で師匠の貴乃花親方(元横綱)の処分を決める。理事会では、懲罰で4番目に重い「業務停止」を軸に議論するものと見られる。

 協会の現行の懲罰規定には、軽い順に、けん責▽報酬減額▽出場停止▽業務停止▽降格▽引退勧告▽懲戒解雇--の7種類がある。同日午後には理事の解任権限を持つ最高議決機関の評議員会も予定されている。

 貴乃花親方は(1)巡業部長として巡業中に発生した事件を10月29日の鳥取県警への被害届提出後に速やかに協会へ報告しなかった(2)11月30日の理事会で全協会員が協力することを決議しながら今月18日まで貴ノ岩関の聴取を拒否した--ことの責任が問われている。

 一方、貴乃花親方は20日の臨時理事会で「巡業部長としてしっかりやってきた」などと自らの正当性を訴える文書を配布したほか、25日に初めて応じた協会の危機管理委員会(委員長=高野利雄・元名古屋高検検事長)の聴取にも落ち度はないと説明したという。

 協会は20日の理事会で、元日馬富士の引退勧告相当を確認。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)が理事を辞任し、役員待遇に降格した。現場に同席した白鵬関(32)と鶴竜関(32)の両横綱を減給処分とし、八角理事長(元横綱・北勝海)も残りの任期3カ月の報酬全額を返上することを決めた。貴乃花親方については聴取が間に合わず、処分を先送りした。【飯山太郎】

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