2017年12月30日土曜日

慢心なし、仕上げ段階へ=小平と高木美、金狙う自覚

女子1000メートル表彰式を終え、握手する小平奈緒(左)と高木美帆。ともにこの種目で代表に選ばれた=28日、長野・エムウエーブ

 W杯で好成績を収め、早々と五輪切符を手にしていた2人。小平と高木美は代表発表の場で名を呼ばれ、どちらも表情が引き締まった。1998年長野五輪男子500メートルの清水宏保以来となる金メダルの期待。夢を現実にする決戦に向けて、仕上げの段階に入る。
 小平と結城コーチは、2年間拠点を置いたオランダから日本に戻ってきた2016年の春、平昌までの「22カ月計画」を立てた。スケート王国では技術面や精神面で学ぶことは多かった半面、体調不良や右足首の故障の影響で体力が低下しているのを痛感したためだ。
 2度の夏を経て最高の体をつくり上げ、500メートルの国内外のレースでの連勝は24。今季は1000メートルでも世界記録を樹立する躍進を見せた。「計画」は残り約1カ月。「人間の体の限界を競い合うような、そんなレースが本番にできればいい」。さらなる上積みを誓う。
 高木美は4年前のソチ五輪代表選考会で悔し涙を流したが、その経験が急成長を後押しした。「スケートとの向き合い方や、考え方が大きく変わった」。日々の練習に臨む姿勢、食事、オフの過ごし方。全てを懸けてきたと思えるから、1500メートル以外の個人種目の出場権を目指した選考会に「自信を持って挑めた」と言い切れる。
 むろん、五輪は別物だと自覚している。今季のW杯では1500メートルで4戦全勝と圧倒的な強さを見せたが、「今まで以上のレースができるようにしたい。覚悟を持って挑んでいく」。地に足を着けて、23歳が大舞台に向かう。(2017/12/30-21:17) スピードスケート 【スピードスケート特集へ】  関連ニュース

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