2018年6月20日水曜日

やっぱりすごい「大迫、半端ないって」

【コロンビア-日本】後半、勝ち越しのゴールを決め、喜ぶ大迫=ロシア・サランスクで2018年6月19日、長谷川直亮撮影

始まりは高校時代の対戦相手がした驚きの表現が始まり

 【カザン(ロシア)大島祥平】大迫、半端ないって--。19日のサッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会1次リーグH組初戦でコロンビアを2-1で破った日本代表。2得点に絡む活躍を見せたエースFWの大迫勇也(28)=ブレーメン=を称賛する声が相次いでいる。「半端ない」は高校時代、対戦相手が大迫のすごさを表現したのが始まり。言葉通りの活躍を、今度は世界の舞台で見せた。

 鹿児島県出身。幼いころから自宅の県営アパートの駐車場で近所の子供たちとボールを蹴るのが日課だった。運動神経は抜群。本格的にサッカーを始めるとのめり込み、中学進学時は「上級生がいないから試合に出られる」と通学にバスで1時間かかる新設校を選んだ。系列校の鹿児島城西高と合わせて6年間、砂地のグラウンドでプレーして体幹が鍛えられた。

 九州のサッカー関係者からは「将来、日本代表になる」と才能に注目されていたが、その名を全国に一躍知らしめたのが高校3年で準優勝した2008年度の全国高校選手権だった。10ゴールでの得点王は今も残る大会記録。6-2で勝った準々決勝で、相手の兵庫・滝川第二高の中西隆裕主将が試合後、涙ながらにテレビカメラの前で言った「大迫、半端ないって」という言葉が有名になり、大迫のキャッチフレーズのように使われるようになった。

 「今まで日本代表が届かなかったところに行けるチャンスはある」。自信を胸に挑んだコロンビア戦では試合開始早々、相手DFに競り勝って香川真司(29)=ドルトムント=のPKを呼び込むシュートを放った。2点目のヘディングシュートは相手選手から体に手をかけて押さえられても、ものともせず跳び上がってボールをとらえた。ドイツで4年間もまれ、世界で通用する力強さを発揮した。

 「覚悟をもって臨むしかない」。強い気持ちを語っていた今大会直前、「半端ない」と言われることについても話していた。「(高校)当時はそっとしておいてと思ったけど、そう言ってくれるのであれば、今となってはうれしいこと」。さらに半端ない姿が披露できれば、日本もまた一歩、新たな境地に向けて前進できる。

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