2017年12月24日日曜日

イチロー、子供に“誠実”回答「もちろん来年も野球選手でいたい」(スポニチ)

表彰式で子供たちが披露した「ランニングマン」をまねるイチロー=スポニチ提供

 マーリンズからFAとなったイチロー外野手(44)が23日、故郷の愛知県豊山町で行われた「第22回イチロー杯争奪学童軟式野球大会」の閉会式に出席した。子供から日本復帰の可能性を聞かれ、はぐらかす場面もあったが、来季へ向けた意気込みを改めて口にした。

 珍しくスーツ姿で登場した、大会長として恒例のあいさつ。イチローは、これまた珍しく子供から質問を募った。そこで「日本球界復帰の可能性はありますか?」と問われると「ややこしいこと聞くなあ」と苦笑しつつ、こう続けた。

 「“可能性”という言葉を使うなら…これは僕の逃げの言葉です。“可能性”っていろんなことに使えるから。ゼロじゃない限りは可能性はあるけど…ややこしいなあ」

 今季は3年連続で現役野手最年長としてプレー。打率・255、3本塁打、20打点ながら、メジャー年間記録にあと1と迫る27本の代打安打を放ち、後半戦は打率・299をマークした。年齢という概念を超えた「可能性」に挑み続け、現在もメジャーに絞って新天地を探している。一方で「ただ、アメリカでは44歳のおじさんがどうなのかっていう感じになる」と「ややこしい」状況を説明した。

 オファーを待つ自身の立場を「“ペットショップで売れ残った大きな犬”みたいな状態」と表現。15年1月のマーリンズ入団会見で使った言葉の再現で、「まったく(ヤンキースをFAとなった)3年前と同じ」と続けた。8月22日のフィリーズ戦では06年以降で自己最長435フィート(約133メートル)の本塁打を放ち、パワーは衰えていない。「44歳でも頑張ろう、って思っています。もちろん来年も野球選手でいたい」と力を込めると、場内から大きな拍手が起こった。 (渡辺 剛太)(スポニチ)

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