2018年1月3日水曜日

「走るの好き」諦めず、難病乗り越え箱根路

 珍しい難病の強直性きょうちょくせい脊椎せきつい炎に苦しめられてきた順天堂大4年の花沢賢人選手(21)が3日、第94回箱根駅伝で初出場を果たした。

 最終10区(23キロ)で、11位でタスキを受け取った。シード権を得られる10位の中央学院大との差は1分4秒。差を縮めて終盤、相手の背中を視界に捉えて力を振り絞ったが、わずか14秒及ばなかった。

 千葉県出身で、中学で陸上を始めた。八千代松陰高校を経て進んだ順天堂大ではエース候補として期待され、1年時には世界クロスカントリー選手権の日本代表にも選ばれた。

 腰の痛みで競技人生が暗転したのは大学2年の夏。痛みは出たり、出なかったり。ひどい時は布団から起きあがれないほどで、練習に打ち込めず、自暴自棄になった。いくつかの病院で診察を受け、2016年2月、国の指定難病の強直性脊椎炎と伝えられた。「ウソなんじゃないか」。衝撃だった。

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