<センバツ高校野球:創成館3-1下関国際>◇26日◇2回戦
昨秋の神宮大会準V、創成館(長崎)が下関国際(山口)を3-1で下し、センバツ初勝利を手にした。
新1、2番の峯、藤コンビが聖地で躍動した。
先制は1回裏。1番峯圭汰中堅手(3年)が「真っすぐだけを待っていた」と2球目の直球を左中間に二塁打。続く2番藤優璃二塁手(3年)が4球目の直球を同じく左中間へ運び適時二塁打。わずか6球の速攻で流れを引き寄せた。普段なら犠打も多い場面だったが、監督の打てのサインに、藤は「おっ、と思った。絶対につなげてやろうという気持ちで」と期待に応えた。
初回以降は下関国際の先発鶴田を攻めあぐね、2-1で迎えた7回。1死から峯が中堅越えの三塁打。続く藤が左翼への犠飛でダメ押し。稙田龍生監督(54)が「1点欲しかった。最高の1点」と振り返ったように1、2番コンビが貴重な1点をもぎ取った。
峯は昨秋まで3番を打っていた。「ランナーを返そうという意識が強いあまり、結果が出ていなかった」と稙田監督。苦しむ峯を「楽に打たせてあげよう」と、春は1番で起用することを決意。練習試合では4試合で3本塁打を放ち、「1番で力が抜けて打てるようになった」と峯自身も手応えをつかんでいた。
新1、2番コンビが監督の采配に応え初戦を突破した創成館。頂点へ、新たな歯車がかみ合い始めた。

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