全国高校駅伝は24日、京都市の西京極陸上競技場発着のコースで行われ、第29回の女子(5区間、21・0975キロ)は、仙台育英が歴代2位の1時間6分35秒をマークし、23年ぶり3度目の頂点に立った。2区でケニア出身の留学生、エカラレが自らの区間記録を更新する快走で先頭に立ち、その後も独走した。
仙台育英の釜石監督は、1区の三浦が7位で走り終えた段階で、勝利をほぼ確信していたという。ケニア人留学生エカラレが2区で6人抜きの区間新記録で先頭に立つと、あとは一人旅。2位の長野東に1分以上の大差をつける圧勝だった。
今年は、「留学生頼みからの脱却」を目標に掲げた。昨年まで2年連続で2区区間賞のエカラレは絶対的エース。夏以降、1キロ走の練習の設定時間を3分50秒から20秒縮め、休憩も短くする走り込みを重ね、選手はよりたくましくなった。
今回1区を任された三浦は本番前、昨年1年生で1区を走った武田と一緒にコースを試走。後輩の「最後の1・5キロが勝負のポイント」との助言を頭に入れ、最後まで失速しなかった。指揮官が優勝の目安とした「40秒以内」を上回る14秒差でエカラレにたすきをつないだ。きっちりと役割をこなした三浦は「留学生がいるから勝って当たり前といわれるのが悔しかったので、うれしい」と万感の思いに浸った。
監督就任1年目の2012年は43位と惨敗。昨年も15位と我慢の年が続いたが「泥臭く、こつこつと練習してくれた結果」と釜石監督。選手たちを抱きしめると、涙がこぼれた。(岡野祐己)
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