元横綱日馬富士関の暴行事件が起きた酒席に同席し、日本相撲協会から報酬減額の処分を受けた横綱白鵬が22日、「正面から受け止めるしかない。一からやっていきたい」と、初めて処分について言及した。東京都墨田区の宮城野部屋での稽古後に取材に応じた。
史上最多の40度の優勝を誇る第一人者、白鵬は暴行を防げず、大相撲の信用失墜を招いた責任を問われ、来年1月の給与を全額不支給、2月の給与を50%減額とする処分を20日の臨時理事会で受けた。
元日馬富士関は責任を取り引退。事態収束も長期化し、土俵外の話題が連日取り上げられる。白鵬自身にも相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会の北村正任委員長(毎日新聞社名誉顧問)が20日の臨時会合後、乱暴な取り口に異例ともいえる苦言を呈すなど、厳しい視線が向けられている。
17日に終了した冬巡業以来、5日ぶりに稽古を再開した白鵬は四股やすり足を約1時間じっくりと行った。「まわしを締めることで、気も引き締まる。受け止めるしかない。1時間、いろいろなことを考えて汗を流した」と神妙な面持ちで語った。

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