26日に福岡国際センターで千秋楽を迎えた大相撲九州場所は、かつてない異例の光景が広がった。
横綱日馬富士関による平幕貴ノ岩関への暴行問題を受け、日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)、横綱白鵬関が相次いでファンへ謝罪。土俵外にばかり注目が集まった場所を象徴するような締めくくりだった。
千秋楽恒例の協会あいさつで土俵に立った八角理事長は客席から厳しい声が飛ぶことも予想していたという。しかし「『がんばれ』だったか『大丈夫』だったか。そういう声かけを頂いて、ぐっと来た」。ところどころで声を詰まらせながら、謝罪と感謝の言葉を述べた。
相撲協会の危機管理委員会による調査は貴ノ岩関の事情聴取のめどがたっていない状況だが、八角理事長は「本当に頑張らないといけない」と事態収拾に決意を示した。
暴行の現場に同席していた白鵬関は優勝インタビューで、日馬富士関と貴ノ岩関両者の復帰を希望する発言も。最後は「来年も大相撲をよろしくお願いします」と声を張り上げ、館内に万歳三唱を促した。優勝パレードに向かう前には「2人とも帰ってきてもらえたらいい」と発言の意図を明かした。
今年は、21年ぶりに年90日間全てで満員御礼。来場した熊本県玉名市の農業、堀江清司さん(69)は「せっかく人気が上がってきたところ。国技として暴力を許すことはできない。協会がどういう判断をするかだ」と語気を強めた。
Read Again http://www.sankei.com/sports/news/171126/spo1711260025-n1.html
0 件のコメント:
コメントを投稿