大相撲の横綱・日馬富士(33)=伊勢ケ浜=による幕内・貴ノ岩(27)=貴乃花=への暴行問題で、鳥取市内での酒席に同席した横綱・白鵬(32)=宮城野=が28日、7時間半もの参考人聴取を鳥取県警から受けた。聴取では「カラオケのリモコンで殴っていた」と、日馬富士と同様の説明をしていたことが分かった。白鵬は29日に日本相撲協会危機管理委員会の聞き取り調査を受ける。
7時間半をかけて白鵬への聴取が終わった。捜査関係者によると、聴取では「ビール瓶ではなく、カラオケのリモコンで殴っていた。自分が制止した」などと語った。日馬富士は17日に東京・両国国技館で事情聴取を受け、ビール瓶での殴打を否定しており、白鵬もおおむね同じ説明をしたという。
白鵬は午前9時過ぎに会場のホテルに入り、出てきたのは午後4時半過ぎ。テレビカメラが殺到すると、建設現場の作業員も仕事の手を止めるほど周囲は騒然となった。横綱は「自分の知ったことを全て伝えた。後は協会と警察に任せたい」と語った。
40回目の優勝を果たした26日の九州場所千秋楽。優勝インタビューで、「場所後に真実を話し、膿(うみ)を出し切って日馬富士関と貴ノ岩関を再び土俵に上げてあげたい」と語り、直後に観客と万歳三唱。27日の横綱審議委員会(横審)では北村正任委員長が、「なぜ万歳できるのか。現場にもいたのに。膿を出すと言ったがそれが何を意味するのか分からない」と語るなど言動は物議をかもしていた。
酒席が設けられた経緯や、暴行時と白鵬が制止したとされる状況などは重要な意味を持つ。日馬富士が17日に事情聴取を受けた時間は約8時間。白鵬に費やされた7時間半は、県警が証言を重要視している表れといえそうだ。29日には危機管理委員会の聞き取り調査を受ける。
この日は酒席に同席した十両・石浦も聴取を受けた。石浦はその後、八角理事長の講話は欠席した。捜査関係者によると、鳥取県警は同席した力士らの聴取をほぼ終え、年内にも傷害容疑で日馬富士を書類送検する方針。証言は一部に食い違いがあり、聴取結果などを踏まえ、日馬富士や貴ノ岩から再聴取する方向で検討している。
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