ビジネス Jojoba: マクラーレン・ホンダ「お互いの次の章での活躍を祈っている」

2017年11月27日月曜日

マクラーレン・ホンダ「お互いの次の章での活躍を祈っている」

マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエとホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介が、マクラーレン・ホンダととして最後のレースとなったF1アブダビGPを終え、3年間にわたるパートナーシップに感謝の気持ちを述べた。

2015年にスタートしたマクラーレン・ホンダのプロジェクトだったが、信頼性とパフォーマンス不足によって結果を残すことができず、契約を早期に解消して来シーズンからは別々の道を進むことになった。

マクラーレン・ホンダとして最後のレースとなったF1アブダビGPでは、フェルナンド・アロンソが9位入賞、ストフェル・バンドーンも12位完走とホンダのパワーユニットのトラブルに見舞われることなくレースを終えた。

「レースを終え、シーズンを終えるため、今日はチーム全体にとって激しい戦いだった」とエリック・ブーリエはコメント。

「我々のドライバーはオーバーテイクが難しいことで知られるサーキットで素晴らしい仕事をしてくれた。我々のすべての努力の結果として、2ポイントとともにフィニッシュできたことは妥当な結果以上だと感じている」

「フェルナンドはいつものように比類のないスタイルでポイントを獲得するためにレース全体で熱い走りを見せてくれたし、最後のラップまでプッシュすることを諦めなかった。彼と彼のエンジニア、そして、彼のメカニックは、ピットストップでフェリペ・マッサとのギャップを縮められるように素晴らしい仕事をしたし、最終的にバックストレートでの素晴らしい追い抜きでコース上で仕事を完了させた」

「ストフェルはかなりタフなレースだったし、レースのスタートからハンドリングに深刻な問題を抱えていたが、12位を維持するために素晴らしい仕事をした。まだ原因が何だったのかは正確にはわからないが、彼のデータを見ると大量のダウフォースが失われており、彼のクルマはまともに運転できるような状態ではなかった。彼は最高のパフォーマンスを発揮してレース中に迫ってきた5台の集団を抑え続けただけでなく、クルマをそのままの状態でホームにもたらした。チームは予定よりも早いピットストップで彼のクルマのバランスを調整して状況を改善させようとしたが、それでも彼は長くて暑いレースを通して懸命に取り組まなければならなかった。彼はクルマを本当に印象的に労わり、ラインを通過してホームにもたらした」

「まず何より、マクラーレン・ホンダの全てのスタッフのチームのための仕事倫理、献身、情熱に心から感謝しているし、ピットレーンで他に匹敵するものはないと確信している。彼らは我々のチームに全てを注ぎ込んでくれたし、どんなに厳し状況でも戦うことをやめない揺るぎない精神を誇りに思っている。我々の素晴らしいファンの忠誠心と揺るぎないサポート、そして、1年間にわたる信じられないような献身にも心から感謝の気持ちを示したい。また今シーズンを通しての我々のパートナーの信頼と熱意にも感謝している。近い将来の我々の新しい、そして、エキサイティングな時代を楽しみにしている」

「最後にマクラーレンの全員を代表し、我々とともに懸命に働き、学習し、開発し、改善するために絶えず努力してくれたホンダに心から感謝したい。信じられないくらいチャレンジングなシーズンだったことを否定することはできないが、我々のパートナーシップはこれまでよりも強い関係と多くのリスペクトとともにアブダビで終わる。過去3年間で浮き沈みがあったが、我々は後悔していないし、マクラーレン・ホンダ・チームの全員が、お互いにそれぞれの歴史における次の章での活躍を祈っている」

ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介は「マクラーレン・ホンダとしての今日の最後のレースは、チームの全員にとって感情的なものでしたが、2台揃ってチェッカーフラッグを受け、フェルナンドがチャンピオンシップポイントを獲得し、コース上で良い結果を出すこともできました」とコメント。

「フェルナンドは、良いスタートを切り、ウィリアムズのフェリペ・マッサを追い続け、チームのピット戦略を生かして9位のためにオーバーテイクを成功させました。ストフェルも序盤にマシンにダメージを負ったにも関わらず、懸命にプッシュして、12位で力強く完走してくれました。全体的にこのタフなシーズンを通して、どの時点でも諦めずに最高のパフォーマンスを示してくれた二人のドライバーを誇りに思います」

「我々はシーズンを締めくくるために過去数戦で安定したパワーユニットのパフォーマンスを示すことができましたし、シーズンの厳しいスタートを考えれば、ポジティブな前進を果たすことが出来たと思います」

「過去3年間はかなりチャレンジングでしたが、マクラーレン・ホンダのドライバー、そして、チームメンバーの過酷なハードワーク、そして、もちろん、信じられないほどのサポートを続けてくれたファンの皆さんにに感謝の意を示したいです」

「ホンダ・レーシングF1は、もう2018年の開発に完全に集中していますし、冬季テストで良いスタートを切るために最善の努力をしていきます」

「最後に新しいパートナーとのマクラーレンの成功を祈っています」

2018年からマクラーレンはルノー、ホンダはトロ・ロッソと新たなパートナーシップを開始する。