大相撲の元横綱日馬富士関の暴行問題に揺れる日本相撲協会は30日、東京都墨田区の両国国技館で定例理事会を開き、10月の秋巡業中に暴行を受けた平幕貴ノ岩関の危機管理委員会による聴取について、鳥取県警の捜査を終えた時点で師匠で協会理事の貴乃花親方(元横綱)が協力する意向を示したことを明らかにした。現時点では承諾を得られていない。
12月20日に臨時の横綱審議委員会と理事会を開き、危機管理委の最終報告を受ける方針。巡業部長の貴乃花親方や、元横綱日馬富士関の師匠だった伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)への処分もこの時に検討する。貴乃花親方は暴行問題への対応のため、12月3日から始まる冬巡業に参加しない。
九州場所千秋楽の優勝インタビューの際、観客に万歳三唱を促すなど物議を醸した横綱白鵬関を理事会に呼び出し、師匠の宮城野親方(元幕内竹葉山)とともに厳重注意した。白鵬関は暴行が起きた現場に同席した。
危機管理委は貴ノ岩関の聴取を終えていないものの、調査が相当進んだとして理事会で経過報告。日馬富士関の暴行について、貴ノ岩関の態度を注意するために平手で顔面を殴打したところ、相手がにらみ返したため、平手で多数回、カラオケのリモコンで頭を数回殴ったと説明。日馬富士関がシャンパンのボトルをつかんで振り上げたが手から滑り、ボトルでは殴っていないとした。
元横綱日馬富士関は処分を受ける前の29日に引退した。〔共同〕
Read Again https://www.nikkei.com/article/DGXLSSXK40771_30112017000000/
0 件のコメント:
コメントを投稿