大相撲の元横綱日馬富士の暴行問題に揺れる日本相撲協会は30日、東京都墨田区の両国国技館で定例理事会を開き、危機管理委員会が中間報告した。12月20日に臨時理事会を開き、最終報告をまとめる方針。協会は必要な懲戒を行い、適切な再発防止策を策定するため協会員が結束して協力し合うことも決議した。
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危機管理委の中間報告によると、10月25日深夜から26日未明の鳥取市内での酒席で、日馬富士が貴ノ岩の態度を注意するために平手で顔面を殴打したところ、相手がにらみ返したため、平手で多数回、カラオケのリモコンで頭を数回殴った。シャンパンボトルを振り上げた際は手から滑り落ちたという。
貴ノ岩の聴取について危機管理委は、師匠で理事として出席した貴乃花親方(元横綱)に改めて協力を要請。「警察の捜査が終わった段階で協力します」と返答を受けたという。危機管理委による調査優先などを理由に、来月3日から始まる冬巡業には貴乃花巡業部長を帯同させないことも決めた。
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また、理事会に横綱白鵬と師匠の宮城野親方を呼び出し、九州場所千秋楽の優勝インタビューの言動、11日目の嘉風戦で敗れた際に立ち合い不成立をアピールする異例の態度を示したことについて厳重注意した。白鵬と宮城野親方は謝罪したという。白鵬は優勝インタビューで「日馬富士関と貴ノ岩関の2人を再び土俵に上げてあげたい」と発言したほか、観客に呼びかけて万歳三唱を行った。
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