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大相撲九州場所で2場所ぶり40度目の優勝を果たした横綱白鵬(32)が千秋楽から一夜明けた27日、福岡市博多区のホテルで記者会見した。主な一問一答は以下の通り。
--一夜明けた今の心境は
「14日目で(優勝)決めて、興奮気味でその日いつもより寝る時間が遅かった。いろいろ感慨深いものがある。きのう、きょう、みんなに祝福を受けて大台に乗ったなと感じた」
--今年中に40回の優勝を達成したかったか
「頭になかった。(1年の)最後を締める九州場所で決められた。自分を褒めたい」
--強さはどこから来るか
「後援会の方に3月、『30回優勝した人は横綱(白鵬)いれて3人。40回は誰もいない』と言われた。それを聞いたときは体中が熱くなった。汗をかき始めるときに体がちくちくするような感覚があった」
--全勝優勝も狙えた
「稽古は嘘付かないと感じた。自分を追い込んだ。断食とかヨガとかやれることはすべてやった。(来日時)62キロの少年がここまで頑張ってこられたのは相撲の神様、この国の魂が私にほほえんでいる結果なのかなと思う」
--40度目の優勝だが相撲の内容は変わってきたか
「今のところ5つの時代で相撲をとっている。『若手白鵬』『朝青龍関とライバル』『1人横綱』『4横綱』『新時代』」
--新時代はどんな相撲か
「自分の場合は一つの型がある。そこにベースがあって、いろんなものを使って白星を積み重ねている。組んで良し、離れて良し。13日目(宝富士戦)に危ない相撲もあったが、苦しい体勢からでも残せるというのが横綱。それが優勝につながったのかなと思う」
--11日目の嘉風戦では敗れた後に立ち会い不成立をアピールした
「相撲記者のみなさんは朝稽古をよく見ていると思うけど、待ったのときは自分で『待っただ』と手を挙げる。その待ったが物言いになっちゃった。来ているお客さんも、テレビで見ているお客さんもなんであんな相撲とってしまったのかなと思った方も結構いたと思う。その場で確認、説明してもらえれば見ている方も私も納得したのかなという思いがあった。でも土俵下がって、花道下がってビデオを確認したらしっかり手をついていて納得した。やっている方しか分からない呼吸がある。嘉風のコメントでも『自分も力抜いて、横綱も力抜いた』と。それが大人しか分からない呼吸」
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--土俵の外で(日馬富士暴行)問題も起きた
「昨日も本当は笑顔でファンのみなさんに祝福されたいという思いはあったが、(優勝インタビューで暴行問題に触れ)力士代表としてみなさんに自分の言葉をしっかり伝えた。その中で厳しい場所の一つでもあった。精神的にも肉体的にも。あとは協会と関係者のみなさんに任せていきたい」
--今後横綱自身の聴取もある
「見たままで申して、結果を待つだけ」
--次の目標は
「一歩一歩歩いていく道を確認しながら、達成しながら、残りの相撲人生をやっていきたい。その中で横綱北の湖関が持つ(横綱在位)63場所、幕内1千勝が一番近い目標。あと2年半ですかね東京五輪まで。最終的な目標が近づいてきたなと。そういうことを考えたらあと2年半しか土俵に上がらないという寂しさがある」
--そこで終わりか
「すぱっとね(笑)。横綱栃錦関が言ったらしい。横綱は桜の花みたいにぱっと咲いてぱっと散って、というのもいいんじゃないかな。若手の壁になりながら、バトンタッチができる子たちが出てくればと思う」
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