全国高校駅伝は24日、京都市の西京極陸上競技場発着のコースで行われ、第68回の男子(7区間、42・195キロ)は佐久長聖(長野)が2時間2分44秒で、9年ぶり2度目の優勝を果たした。4人が区間1位の走りを見せ、6区でトップに立つと、最終7区でもリードを広げてゴールした。
優勝の2文字しか見ていなかった。1区を走ったエースの中谷は「今も夢なんじゃ、という感じ。(昨年は負けて)悔しさを残していたので、いい形で終われてよかった」と感慨に浸った。
作戦は4区までに、力のあるランナーをそろえた倉敷との差を40秒以内で走ること。4区の本間には目標以内の38秒差の2位でたすきを渡すことできた。高見沢監督が「自信を持って送り込んだ」という後半は、6区の1年生鈴木がついに倉敷を追い抜き、レースをひっくり返した。
本間は昨年、首位でたすきがつながれた同じ4区で失速。倉敷にかわされていた。この日は区間賞で「リベンジできたかな」。鈴木は持ち前の度胸もあり、区間賞。「自分がやるしかない」と僅差の展開に燃えていた。
今年は優勝を目標に掲げ、時間順守や掃除などの生活面も意識し、「廊下に一粒ゴミが落ちているのもダメ」(主将の7区山本)なほど徹底してきた。頂点に立つ覚悟が求められたというわけだ。
当たり前なことを積み上げ、大舞台で萎縮しない精神をつくる-。頼もしくなった選手に、高見沢監督は「1人1人がしっかり、力を出し切ってくれた。全員駅伝になりました」と目を細めていた。(坂井朝彦)
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