卓球のワールドツアーで史上最年少優勝を果たし、帰国した張本智和=羽田空港【拡大】
27日に決勝が行われた卓球のチェコ・オープン男子単で、14歳61日の史上最年少でワールドツアー優勝を果たした張本智和(エリートアカデミー)が29日、羽田空港着の全日空便で帰国した。
「優勝から1日ちょっとたって、実感がわいてきた。本当にうれしい」と喜びを語った張本。勝利が決まった瞬間は「最後の9点になって、優勝を考える余裕がなかった。体が自然に反応した」と振り返る。相手のティモ・ボル(36)=ドイツ=には6月の中国オープンで完敗しており、「最高の舞台でリベンジできた」。とはいえ自信はなかったようで、決まった直後、両手のひらを上にして両腕を広げたジェスチャーについて「まさかボルに勝てるとは思っていなかったので“あり得ない”という思いが表れた」という。
短期間で成長を遂げた理由に「世界選手権ベスト8でも満足せず、努力したおかげだと思う」。一方、「以前は逆転されたときなど、焦って『どうしよう』という気持ちが顔に出ていた。相手に悟られないよう、焦っても顔に出さないようにやっていこうと思っていたら、マッチポイントを握られた試合でも焦らずやれるようになった」と精神面の成長も挙げた。
「優勝が決まった1時間後には、予定通りトレーニングをこなしていた。ここは通過点として、着実に東京五輪に向かっている」と舌を巻くのは男子代表の倉嶋洋介監督。
「今年中に1度は」と考えていたツアー優勝を果たした中学2年生は、賞金の使い道を聞かれて「ためます」。現在20位の世界ランキングでは「年末までには1桁にいきたい。まだまだ成長しないといけないし、成長していけば10位以内には入らないと」と上を見つめたが、その前に中学生としてこなさなければならないことがある。
「飛行機の中では夏休みの宿題をやっていましたよ。空港のラウンジで宿題をやっているヤツは、初めて見ました」と倉嶋監督はほほ笑む。張本は「飛行機の中でやったので結構できました。明日には終わらせたい」。中学生らしくはにかんだ。
Read Again http://www.sanspo.com/sports/news/20170829/tab17082919490007-n1.html
0 件のコメント:
コメントを投稿