女子テニスの元世界4位で、復帰後は「アラフォーの星」として最年長記録を次々と塗り替えた伊達公子(46=エステティックTBC)が28日、自身のブログで引退することを発表した。昨年1月の全豪予選を最後に、同2月と4月に左ひざの手術を受け休養した。今年5月に約1年4カ月ぶりに復帰したが、思うように体が動かず引退を決意した。9月7日に記者会見を行う。大会推薦で出場する9月11日開幕のジャパン女子オープン(東京・有明)が現役最後の大会となる。

 ▼95年ウィンブルドン8強の松岡修造氏 (引退は)もっともっとプレーしたいという気持ちの中でのつらい決断だったと思う。僕は31歳で引退したので(46歳での引退は)比較できないくらいのすごさ。ここ1、2年は「結果がすべてじゃない」ということを見せてくれた。ライジングを武器に、背が小さくても力がなくても、トップまで戦える可能性を導いた選手。伊達さんほどチャレンジが似合う人はいない。最後の試合は彼女自身がテニス人生のすべてをかけて戦う試合になる。たくさんのメッセージが見えてくると思う。

 ▼96年ウィンブルドン・グラフ戦の時の竹内映二コーチ ものすごく残念。今のコーチとしての自分も、あのウィンブルドンがあったからこそ。今後はスーパーコーチになってほしい。