【巨人】「松坂世代」１９年目ベテラン実松が戦力外

　巨人は３０日、実松一成捕手（３６）に来季の契約を結ばないことを通知したと発表した。プロ１９年目の今季は開幕を１軍で迎え１４試合に出場。８打数無安打と結果を残せず、８月３日に出場選手登録を抹消されて以降は２軍で調整を続けていた。本人は現役続行を希望しており、他球団への移籍を模索していく。

　「松坂世代」のベテラン捕手は“準備の人”。１軍では午後２時開始のデーゲームの日は午前６時半、午後６時開始のナイターの日は午前９時半に東京Ｄに入り常に誰よりも先にグラウンドに出て、戦いに備えた。「試合に出る時も出ない時も一緒。自分は自分の準備をするだけ」が口癖。若手からの信頼も厚く、１１年間、巨人を支え続けてきた。

　１３日には同級生・村田も戦力外通告を受け、４１歳の相川も今季限りで現役を引退。チームは今季、１１年ぶりにＢクラスに沈み、変革へ若返りを図っていた。経験豊富な３６歳が、新たな道を歩む。

　◆実松　一成（さねまつ・かずなり）１９８１年１月１８日、佐賀県生まれ。３６歳。佐賀学園３年の９８年夏に甲子園出場。同学年の松坂、杉内、村田らと高校日本代表に選出され、同年ドラフト１位で日本ハム入団。０６年にトレードで巨人移籍。通算成績は５１０試合で打率１割６分６厘、２０本塁打、５８打点。１７７センチ、８５キロ。右投右打。年俸３７００万円。

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