今週末、マクラーレン・ホンダの両ドライバーはパワーユニットを交換しており、予選を前にフェルナンド・アロンソが20グリッド降格、ストフェル・バンドーンが35グリッド降格ペナルティを科せられることが確定していた。
そのため、両ドライバーはQ2進出だけを目標に定め、Q2の走行ではレースにむけてタイヤとエンジンを温存するためにタイムを出すことなくマシンチェックに当てた。予選Q1では、フェルナンド・アロンソがトップから0.2秒差の5番手タイムで通過するパフォーマンスをみせた。
ホンダF1の長谷川祐介は「明日のレースでは両ドライバーがペナルティを受けるため、今日はグリッドポジションよりもセットアップに集中することが重要でした」とコメント。
「レースのスタートでタイヤを自由に選べるように、我々の予選戦略はQ2進出を目指してプッシュし、そこでセッションを終えることでした。2台ともQ2に進出しましたし、クルマにまだより多くのパフォーマンスを残した状態で目標を達成できたことに満足しています」
「パワーユニットに関しては問題なく、スムーズな一日を過ごせました。高い標高によってパワーが制限されると予想してメキシコに来ましたが、予想していたよりも影響がはるかに少ないと言えるのは嬉しいです。様々なメソッドをシミュレートし、タフなコンディションでパワーロスを最小限に抑える効果的な方法を見い出してくれたファクトリーの我々の従業員の努力に感謝しています」
「明日は2台とも後方グリッドからのスタートではありますが、ベストを尽くしてポイントを狙っていくつもりです」
マクラーレンのエリック・ブーリエは「今日の走行は明日にむけて準備することが重要だった」とコメント。
「今週末は両方のドライバーが大量のグリッドペナルティを受けることになって以降、我々にとってカレンダーの中でも統計値的によりチャレンジングなレースを見越して、エンジンのマイレージと貴重なタイヤを温存しながら、レースのセットアップに集中した方がはるかに理にかなっていた」
「非常に効率的で実りの多いFP3を過ごし、予選セッションを計画通りにパーフェクトに実行したチームを称えたい。午前中は予定していたすべてを何のトラブルもなく完了し、両ドライバーともレース用にマシンを調整することに懸命に取り組んだ。チームは明日に備えてセットアップを改善するために一晩中疲れ知らずに作業しており、フェルナンドとストフェルは二人とも今週末のここまでのどの段階よりもマシンに満足し、快適さを感じている」
「予選ではフェルナンドがモンスターラップを披露してQ1で5番手タイムを記録し、同セッションのP1からわずか0.2秒差だった。彼の第2セクターはコースを走ったクルマでは最速だった。ストフェルに関しては、金曜日に走行距離が限られていたことを考え、出来る限りレースへの準備を整えることが重要だったし、このトリッキーなサーキットで通常よりも多めに燃料を積んでいたにも関わらず、Q2進出を果たす堅実な走りを見せてくれた」
「今日は両方のドライバーとも予選ポジションを目標にしていたわけではない。重要なのは明日だであり、今日我々が示したペースは明日のレースに向けて励みになるものだった」
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