破竹の勢いが、ものの見事にはね返された。DeNAは、19年ぶりに戻ってきた日本シリーズ初戦で投打にいいところなく、大敗。3度目の出場で初の2ケタ失点を喫し、黒星発進も初めてだ。それでも、会見場に現れたラミレス監督は笑みさえ浮かべていた。「初めての日本シリーズということで、何人かの選手はナーバスになっていたかもしれない。野球なので、負けることもある」
まさかの展開だった。試合前のミーティングでは「今、この場にいられるのは、長いシーズンでみんながベストを尽くしてくれたから。与えてもらったのではなく、自分たちでつかみ取ったんだ」と、3位から下克上を狙うナインを鼓舞した。
さらに「ここにいる90%の人は日本シリーズでプレーしたことがない。でも、何も変える必要はない。リラックスして、今までやってきた野球をやろう」と呼びかけた。日本シリーズ経験者はロペスと田中浩だけ。極端に若いチームの緊張をほぐし、CSの勢いが持続されるはずだった。それが、先発した井納が大誤算で5回途中7失点でKO。試合は決まった。
だが、負けてもタダでは転ばない。終盤には主力を次々とベンチに下げ、控え野手全6人を起用。大舞台の空気を肌で感じさせた。「CSでも、阪神にも広島にも初戦を落とした。いつも言っているように、大事なのはどう始めるかではなく、どう終えるか。明日はきょうと逆の展開になればいい」と指揮官。自信に満ちた表情で球場を後にした。(片岡 泰彦)
Read Again http://www.hochi.co.jp/baseball/npb/20171029-OHT1T50006.html
0 件のコメント:
コメントを投稿