横綱・白鵬が反省の白星を挙げた。関脇・御嶽海を寄り切りで下し11勝目。11日目の取組で敗れた際、立ち合い不成立をアピールし、異例となる不服の態度を示したことで、取組前に審判部から呼び出され厳重注意を受けた。西前頭3枚目・北勝富士、東前頭12枚目・隠岐の海の八角コンビはそろって2敗を守った。
着物姿の白鵬は足早に審判部に直行した。午後1時55分。普段より約1時間早く場所入りし、審判部の伊勢ケ浜部長(元横綱・旭富士)、藤島副部長(元大関・武双山)、山科副部長(元小結・大錦)に謝罪。11日目の騒動を説明し、3分間の厳重注意を受けた。全力士の模範たる横綱は、ルール違反を反省し「今後気を付けます」と頭を下げた。
一夜明けて、弟子に先立ち師匠の宮城野親方(元幕内・竹葉山)が審判部に謝罪。本人へ直接の注意も必要と判断され、同部に呼び出した。伊勢ケ浜部長は「話を真摯(しんし)に聞いてきちんと反省していた」と納得。「自分の価値を下げないようにきちんと行動するように注意した」と厳重注意のみで収めるに至った。
責任感が裏目に出た形だ。立ち合いの不成立を主張し、弓取り式が始まるまで土俵に居座った11日目。「ファンの皆さんもああいう相撲は見たくないでしょうし。だから(ビデオを)見てほしかった」。いい相撲を見せたい、という思いから先走ってしまったと説明した。
文句なしの横綱相撲がファンへの謝罪だった。結びの一番にヤジ、ブーイングは一切なし。右上手をがっちりつかんで2秒1で寄り切り。年間最多勝争いで並んでいた御嶽海を退け、53勝でトップに立ち「いつもの感覚という気持ちで土俵に入った。(昨日のことは)内容的に引きずらなかったんじゃない」と安堵(あんど)した。
日馬富士の暴行騒動で揺れる中、求められるのは綱の品格だ。八角理事長(元横綱・北勝海)は「39回優勝しているけど、まだ修業の身ということじゃないか。頭をぶつけて人間的にも成長していくんじゃない?」と成長に期待。1人残された横綱として、九州のファンに大台の40回目の優勝を見せることが、罪滅ぼしになる。(秦 雄太郎)
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